宅建業の免許(取引士の資格取得ではなく、業の免許)を取得すると、同業者のあちらこちらから営業の電話・FAXがかかってきます。
これは本当に迷惑です。
「弊社ではマンション用地を探していまして…」
「戸建用地を探していますが、情報ありませんか?」
「区分マンションの情報・成約に至れば、3%払います」…
仲介業をやらない当事務所(弊社)にとって、これほどまでに煩わしいことありません。
また、面と向かって名刺交換もしたことがない人から「名刺アプリ」を使って、「物件、ご紹介ください」というアプローチもあります。
いったい、何を考えているのでしょうか?
仮にあっても(あなたに)紹介するわけないですよ。
当然、いつもお世話になっているクライアント様か、気前よく接待してくれるような人が最優先です。
まずは仕事が欲しいなら、自分のことばかり考えず、相手に貸しを作りましょう!
士業相手に営業かけるとすれば、その相手が行政書士なら契約書類や遺産分割協議書の作成を依頼する、司法書士なら登記申請を依頼する、弁護士ならお金を払って法律相談をするとか。
もし、そういう案件が手元にないなら、(それを求める)他人を紹介する、(そこそこのレベルの)接待をする、など自分から仕掛けないとまず無理です。
普通は既に取引先はいるので、そこに食い込むには並大抵のことではありません。
それなりの手配・接待をしたとしても、それでもあなたに依頼する人は数分の一の確率です。
ちなみに、私が高級な寿司店などに接待した人であっても、その後の仕事の付き合いが始まった人は10人に1人以下です。
「知人」ができる、というレベルなんです。
もし、何の手土産もないなら、「ご紹介いただければウチなら仮に成約しなくても、情報料としてまずはウン万円お支払いします」くらいなことを考えてから営業の電話をすることにしましょう!