不動産調査日記 第7回~北海道・ホッピング編~

さて、久々の不動産調査日記の更新です。

最近は私自身が物件調査に行く機会はほとんどなくなり、代替不可能で優秀なスタッフにお願いしています(当然、丸投げはしません。私自身の職責でレビューはしっかりさせていただいています)。

 

ところが、「平成」が終わろうとするこの年度末。

大変有難い全国に渡るバルク案件が来まして、私自身もこのたび四泊五日で北海道案件の物件調査を担当することとなりました。

 

このように飛行機を使うほど遠方の案件も最近ではちょこちょこいただけるようになりました。

中でも何故か北海道が多いですね。

ちなみに私は国土交通省職員時代、約6年札幌に在勤していたので、比較的土地勘はあります。

 

さて、遠方出張の案件で大事なことは、スケジュールの日程を崩さず、かつ、調査漏れが許されないこと。

なんか仕事で出張、しかも北海道、というと皆さん「いいな」と思うかもしれませんが、ご依頼いただきましたクライアント様のために、決して気を緩めずに調査に徹する気持ちを持つことが一番大事なのです。

羽田空港を朝6:20発のJAL便に乗るために、バスタ新宿5:00発に乗らなければならず、寝過ごすことがないように前夜は一睡もしませんでした。

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朝5:30には羽田空港に到着。

こんなに朝早くから結構人がいましたね。

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そして何とか新千歳空港に到着。

これからレンタカーを借りて大雨の中、まずは苫小牧市役所に向かいます。

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役所調査はこの苫小牧市役所のほかに、埋蔵文化財調査センターや室蘭市にある北海道の出先機関「胆振総合振興局」に行かなければなりません。

ところで、苫小牧から室蘭って、どのくらいの距離か想像つきますか?

北海道胆振地方

およそ70kmはあると思います。

道内の物件調査、一歩間違えたら移動だけで一日飛んでしまいますね。

なので、今回もそれなりに予習はしたつもりです。

宿も今日から二日間は室蘭です。

徹夜明けで眠い目を擦りながらなんとか一日目を終え、忘れないうちに宿ですぐ起票作業。

二日目は、伊達市と登別市の調査です。

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二日目の朝、国道沿いのご当地コンビニ「セイコーマート」で朝食を摂った後、最初に現地に行きました。

案の定、公図のとおりの区画割はなく、原野が壮大に広がっています。調査対象地を正確に物件特定することは不能。

いわゆる「原野分譲地」っていうところでしたね。

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伊達市では市役所と図書館をめぐり、苫小牧の物件管轄と同じ胆振総合振興局に行かなくてはなりません。

今日の午後は登別での調査でも胆振総合振興局が管轄です。

昨日の苫小牧市の物件と併せ、三日目に回します。

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伊達から登別へ向かう途中、道央道の有珠山パーキングで昼食。

そこから眺める景色がこれ。写真より実際の方がより壮大でした…

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さて、三日目は胆振総合振興局での調査を行ったあと、また新千歳空港に向かいレンタカーを返却します。

そして快速エアポートに乗って次の調査地「札幌」へ。

札幌には二泊滞在します。

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ちなみに私は札幌に来るとまず真っ先にこの豚のバラ肉がのった「肉チャーハン」を食べに北大近くにある「ラーメン大将」という店に行きます。

札幌に住んでいた時、この店のすぐ近くに官舎がありましたので、毎日のように食べていました。本当に飽きない味なのです。

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予定より早く札幌入りできたので、早速前倒しで調査開始。

現地ではマンションの管理室でヒアリングや書類を預かったあと、札幌市役所へ(時計台の右に建つビルが札幌市役所)。

翌日四日目の調査に少し余裕ができました…

無理せず前倒しに調査を進められるのなら、そうすることが遠方の調査の鉄則です。

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四日目はまず、札幌市営地下鉄東豊線の学園前駅が最寄となる上記下水道局の出先機関で埋設管調査。

あと数日で四月になるというのに見てください、この雪。結構降っていましたね。

このあと、隣の最寄り駅の近くにある水道局の出先機関でも調査を行い、お昼を摂るため札駅(地元の人は「札幌駅」と言わず、「札駅」と言う人が結構います)に戻ります。

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この店は「とっぴ~」。JR札幌駅から小樽方面に一駅、「桑園」という駅の高架下にあります。

私が在札の頃は、120円皿と220円皿しかなく十数枚食べても2,000円もいかないくらい安い店でしたが、今は高級店ですね。

当然、ネタは素晴らしいですよ。

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調査地の最後は、市電に乗って20分以上でしょうか。

札幌市中央図書館での地歴調査でした。

 

そして最終日五日目の朝、ホテルをチェックアウトしてからはまっすぐ新千歳空港へ。

予備日にしていましたが、調査が四日目までに終わらすことができたので空港ラウンジでずーっと、起票作業。

美味しいトマトジュースと北海道牛乳、そしてアイスコーヒーを無制限にいただきながら…

 

そして夜21:30、ボーイング737-800でやっと帰路へ。

 

決して楽ではない出張でしたが、ときどき気分転換もさせていただき、今回ご依頼いただいたクライアント様には大変感謝しております。

引き続き、他社様含め遠方の調査のご依頼を当事務所ではお待ちしています(今回は多数一括ご依頼の案件だったため、こういう場合はウチの事務所なら一切の旅費(航空券、宿泊費、レンタカー代など)別途いただかないで承ることができる場合があります。)!

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