伊勢原市は神奈川県の真ん中より少し西側にあります。隣接市町村は厚木市・秦野市・平塚市。
伊勢原市自体はあまり大きな街ではないため、特定行政庁ではありません。つまり、建築計画概要書や建築確認台帳記載証明書など、建築にかかる行政は扱っていないため上級の県の出先機関にも行かなければなりません。
このため、物件調査では特定行政庁かそうでないかによって、めぐる役所の数が変わるので事前調査でしっかり把握しておかないとその日のうちに終わらなくなってしまいます。
今日はめぐる役所が多く、またそれぞれの距離間もありますので、自動車を使って調査に行くことにします。
さて、朝の8:30を過ぎたところ。
東名高速道路の港北PAで早速休憩です。
自動車で神奈川方面の調査の行きは必ずここへ立ち寄ります。
なぜかといえば、ここは地元のブランドの豚肉を使ったメニューがすごく美味しいのです。
やまゆりポークを使ったとんかつ定食も有名ですが、私はここのカツカレーが大好物。
まだ、お昼には程遠い時間ですが、朝食も兼ねてこれから始まる長い調査のためにここでしっかり腹ごしらえをしておきます。
最初の調査地は厚木インターを降りて厚木市街にある法務局へ。
対象地の登記事項証明書・公図・地積測量図・建物図面のほか、隣地の登記事項証明書も取得して前面道路の所有者や売買対象とする土地建物が漏れていないか、などを確認します。
次に、神奈川県厚木合同庁舎の2号館で水道の埋設管調査です。
あとで、平塚合同庁舎にも行きますが、同じ神奈川県の機関にもかかわらず、水道は厚木、建築・開発は平塚、と別けているのが民間人(不動産調査者)に対するイジメですかね。
ちなみに、東京都の多摩方面の市町村も同じです。一つの物件調査にも関わらず、立川や府中、小平と都の出先をハシゴするのです…
ここでやっと、伊勢原市役所での調査に入ります。
ここでは建築や開発、土壌汚染以外の下記調査を行います。
建築住宅課…用途地域
都市政策課…景観法
土木総務課…道路台帳平面図、道路幅員、境界査定等
危機管理課…浸水履歴
教育総務課…埋蔵文化財包蔵地の確認
ここで唯一救われたのは、図書館が市役所の横にある、ということ。
間髪入れずに地歴調査が可能でした。
ところで伊勢原市の場合、下水道関連部署も市役所内にはありません。
上記地図のとおり、伊勢原市役所から自動車で約10分から15分のところのアクアクリーンセンターというところへ行かなければなりません。
アクアクリーンセンター内の下水道業務課で下記を調査します。
・下水道法上の特定施設の有無
・下水道台帳平面図の取得
・合流地域か分流地域か
・(分流の場合)雨水の排水先
・下水道使用料の発生の有無(発生していない場合、浄化槽使用の可能性があるため)
そして現地調査後、神奈川県を南へ縦断して平塚合同庁舎で下記を調査します。
建築指導課…道路種別、建築計画概要書・台帳記載事項証明書の取得
環境保全課…土壌汚染対策法上の要措置区域・形質変更時要届出区域の指定状況の確認、水質汚濁防止法上の特定施設の有無、神奈川県生活環境保全条例上の公表された土地の確認
今日もたくさんの調査箇所を回り終え、ようやく帰路へ。
帰りは海老名サービスエリアで休憩です。
この牛串1本と鰺の押し寿司を土産に本日の調査は終了です。
明日もまた見知らぬ土地へ行くでしょう。
旅は続きます…