上は事務所を出発したときの外の写真、下は最寄り駅に着いたところの写真です。
「5:31」?? こんな夜も明けない早朝から釣りに行くのではありません。
最近はお陰様で著しく案件が増えたため、専属スタッフに調査を任せることも多くなってきましたが、今日は久しぶりに私が調査を担当。
今回の調査対象地は群馬県の県庁所在地・前橋です。
ではまずは丸の内線で東京駅に向かいます!
夜明けの東京駅7番線に前橋行き普通列車がやってきました。
これから2時間13分の電車旅が始まります。
新幹線を使えばここまで早く起きなくても済み、しかも快適な旅になるでしょうが、アップグレード分までクライアントに転嫁するわけにはいきません。
しかし、さすがに行くだけで疲れてしまって調査でミスしては元も子もないので、行きはグリーン車を使うことにしました。
まだ早朝なので、東京駅といえどもKIOSKやニューデイズは開店前です。
唯一駅弁だけが売っていましたので、買ってみました。
駅弁は値段が高くて、冷たくて、量も少ないので正直私は好きではありません。
しかも案の定、いくらがしょっぱく、サーモンハラスのギトギト油で胃がもたれてしまいました。
(良い感想を言えず申し訳ありません。)
さあ、やっと終点の前橋に到着。
駅北口から新前橋方向へ100mくらい進むと自転車駐輪場があり、ここでいつものように自転車を借ります。
「今日は法務局、市役所、水道局、図書館、現地で終わりかな?帰りは16:00過ぎの新前橋発特急草津にでも乗って帰ろかな。」なんて考えながら、早速法務局へ。
すごく出来立ての綺麗な庁舎です。
前橋地方法務局はここの4階にありました。
隣接公図も取得して、隣地の登記事項証明書も取得したため、少し時間がかかってしまいました。
時刻は午前10:00頃。
ここは(上記写真)前橋市役所です。
調査は庁舎の高いところから始めて下ってくるのが山地流。
そこで教育委員会がある10階から始め、階段で徐々に降りて行くことに。
まず10階で埋蔵文化財包蔵地の確認からスタート。
⇒ところが、埋蔵文化財の所管部署はこの庁舎内にあらず。
しかも電話では回答していただけませんでした。
ファックスでは回答してくれるそうですが、
事務所を離れてしまっているので、
今日を逃すと週明けになってしまいます。
市役所からは車で20分くらい、ということなので、
おそらく自転車では30分以上かかるでしょう。
すごくショックでテンション⤵⤵
これで行先が1つ増えてしまいました。
<前橋市役所内での不動産調査関連部署>
・都市計画課:用途地域、景観法、屋外広告物
・建築指導課:開発登録簿、建築計画概要書・道路種別・建築物の高さ等の制限
・環境政策課:土壌汚染対策法、水質汚濁防止法、下水道法、群馬県生活環境保全条例
・危機管理課:浸水履歴、土砂災害警戒区域
・道路管理課:道路台帳、街路灯、雨水の排水先
・廃棄物対策課:残土条例前橋市役所では浸水履歴を確認することができますが、浸水想定区域の確認については現在最新の情報を持つ群馬県河川課が所管、とのこと。
県庁訪問は予定外だったものの、市役所のすぐ近くにありました。
ちなみに、何といっても群馬県庁は県民の誇りで、高層階にあるレストランはデートスポットになっているらしく(なんかの番組で言っていました)、一度は行ってみたいと思っていたところでした。
ただ、今日は遊びではなく、優雅に街を眺めながらランチしている時間はありません。お昼12:00ちょうどに県河川課でのヒアリングが終了。
先ほどの法務局がある合同庁舎の1階食堂でお昼を取ることに。
また、いつものとおりカレーライスをいただきました。
お昼の12:20。
役所がお昼休みのうちに少しでも調査を進めるには、
①移動の時間に充てる
②市役所市民課(昼も窓口はやっています)で住所表記のヒアリングを行う
③現地調査
④図書館で古地図調査
があります。
今日は市役所隣の市立図書館で古地図調査に昼休みを充てることに。
次に、埋蔵文化財包蔵地を調べるために遠く離れた文化財保護課までサイクリング。
利根川の景色を眺めながら自転車を走らせ続けます。
埋蔵文化財包蔵地であるかどうかの調査は超重要!
売買対象物件が包蔵地内であれば試掘調査によって建築工事がストップすることも…
不動産の価格を形成する要因にもなるため、賠償問題に発展するケースも十分考えられます。
絶対に端折ってはいけない調査なのです。
さらに自転車で20分くらい。
上下水道はここの庁舎で調べます。
図面を取得するだけでなく、必ずヒアリングすること。
私の調査対象地ではヒアリングの結果、図面は最新の情報に更新されていないことが判明。
こんなことはしょっちゅうなのです。
役所調査の最後は群馬県前橋土木事務所。
前面道路が市道ではなく県道だったため、こんなところまで来ることに。
完全に予定外の訪問地でした。
最後に現地調査を行った後、前橋駅に戻ったのは午後5時過ぎ。
朝予想していた時間を大きく過ぎてしまいましたが、何とか今日も無事に一日で回り切りました。
少し駅でお茶でもしたかったのですが、すぐに電車が来てしまいました。
乗り遅れると30分以上待たなくてはならない両毛線。
もうすぐ54年の歴史を閉じる115系に飛び乗ることができて、結果的に今回も良い旅でした…